【オススメ本】人は聞き方が9割

どんな本?

この本は2020年、2021年と2年連続で「一番読まれたビジネス書」(日販調べ)に輝いた大ベストセラー『人は話し方が9割』の続編になります。

さて、あなたは聞くことは得意ですか?

多くの人は、人の話を聞くことよりも自分自身の話を聞いてもらうことの方が好きなのではないでしょうか?

この本では、聞くことが上手になることのメリットを豊富な事例を交えながら楽しく解説してくれています。

著者によれば、聞き上手になることは人間関係がより円滑になることはもちろんとして、人生をひとつ上のステージに上げてくれる「魔法」があるといいます。

聞くことによって、あなたの仕事とプライベートをより良く変えるためのヒントを掴んでください。

誰が書いたの?

永松茂久(ながまつ しげひさ)氏
株式会社人財育成JAPAN代表取締役。

大分県中津市生まれ。
2001年、わずか3坪のたこ焼きの行商から商売を始め、2003年に開店したダイニング陽なた家は、口コミだけで県外から毎年1万人を集める大繁盛店になる。

自身の経験をもとに体系化した「一流の人材を集めるのではなく、今いる人間を一流にする」というコンセプトのユニークな人材育成法には定評があり、全国で多くの講演、セミナーを実施。

「人の在り方」を伝えるニューリーダーとして、多くの若者から圧倒的な支持を得ており、講演の累計動員数は延べ45万人にのぼる。

2016年より、拠点を東京麻布に移し、現在は執筆だけではなく、次世代育成、出版コンサルティング、イベント主催、映像編集、ブランディングプロデュースなど数々の事業を展開する実業家である。

著述業では2020年、書籍の年間累計発行部数65万部という記録を達成し、『人は話し方が9割』の単冊売上で年間ランキング1位を獲得(日販調べ、ビジネス書)。

著書に『人は話し方が9割』『喜ばれる人になりなさい 母が残してくれた、たった1つの大切なこと』(すばる舎)、『在り方 自分の軸を持って生きるということ』(サンマーク出版)、『40代をあきらめて生きるな』『30代を無駄に生きるな』『20代を無難に生きるな』『影響力』『言葉は現実化する』『心の壁の壊し方』『男の条件』『人生に迷ったら知覧に行け』(きずな出版)、『感動の条件』(KKロングセラーズ)など多数あり、累計発行部数は250万部を突破している。

この本のポイントは?

■ポイント1

話を丁寧に聞くことで相手に安心感を与えることができ、誰からも求められる存在になれる

あなたは仕事で一緒に働く人、それからプライベートで一緒にいる人に何を求めますか?

趣味やフィーリングが合うこと?

利害関係が一致していること?

話をしていて楽しい人?

人によって色々な意見があると思いますが、共通していることは一緒にいて安心感があるということがあるのではないでしょうか?

人は、誰もが「安心させてくれる人」を求めています。

でも、周りを見渡すとなかなか「安心感を与えてくれる人」を見つけることは難しいのではないでしょうか?

だからこそ、安心感を与えてくれる人は貴重な存在なのです。

そして、聞き上手になることは人に安心感を与えることができ、貴重な存在となる王道であり、近道なのです。

■ポイント2

聞く力を磨くことの7つのメリット

1つ目は、語彙力が少なくてすむことだ。話すには多くの語彙が必要である一方、聞く際に必要な単語はせいぜい100個ほどである。

2つ目は、インプットが増えることだ。相手の話によって、耳からインプットできる。

3つ目は、人の感情が読めるようになることだ。聞くことは、相手の言葉の奥にある感情を読む訓練となる。

4つ目は、相手を不快にさせるリスクが減ることだ。話を聞けば、相手の情報が集まり、リスクを回避できる。

5つ目は、自分の盲点が見えてくることだ。自分にない経験や自分の知らないことについて教えてもらえて、あなたの人生の幅が広がっていく。

6つ目は、沈黙をおそれなくてすむことだ。沈黙が訪れても、聞く側が焦る必要はない。

7つ目は、周囲からの評価が上がることだ。どっしりと話を聞いているだけで器が大きく見え、ゆとりある印象を持ってもらえる。

■ポイント3

聞き上手たちは、表情、うなずき、姿勢、笑い、感賛(感嘆+賞賛)という5つの方法を自然と実践している。

(1)表情
表情において何より大切なのは笑顔です。初対面では、相手より先に笑顔を見せる「笑顔の先出し」を心がけましょう。

(2)うなずき
誰しも、うなずきながら話を聞いてくれる人に安心感を抱いたことがあると思います。逆に、何のリアクションもせず、黙って話を聞かれると不安な気持ちになってしまいますよね?

(3)姿勢
自分の話を聞く時の姿勢次第で相手は安心したり、逆に威圧感や疎外感を覚えたりします。

例えば、椅子にふんぞり返って腕組みしながら話を聞かれるのと、顔を上げて前傾姿勢になりながら話を聞かれるのとでは、どっちがいいですか?

もちろん、前傾姿勢になって話を聞いてもらえる方がちゃんと話を聞いてもらえる気がして、気分がいいですよね?

(4) 笑い
笑いといっても、相手を笑わせるということではありません。逆に、相手の話に笑うことができるかということです。

笑いは相手に安心感を与え、沈んだ気持ちを明るく変える力があります。

(5) 感賛(感嘆+賞賛)
「感賛」とは著者の造語で、感嘆と称賛を意味する言葉のことです。

感嘆は「わあ」「へー」「ほー」「おー」「きゃー」などの驚きの表現で、称賛は相手を称える「すごい」「素敵」「いいね」といった表現です。

まとめ

この本の中で一番印象に残ったことは、聞き方は『「スキル」より「メンタル」である』というところです。

例えば、あなたがどんなに聞き方のテクニックを駆使したとしても、本当は心の中で「つまらない話だな」と思っていたら、その気持ちはすぐに相手に伝わってしまいます。

だからこそ、相手の話を聞くときは相手に敬意を持って、好奇心を持って聞くことを心がけることが重要です。

聞くことはサッカーや野球のようなスポーツと同じで、知識を得ただけでは上手になりません。

仕事やプライベートなど、あらゆる場面で実践していきましょう。

まずは、あなたの大切な人の話を一生懸命に聞くことから始めていくことをオススメします。

 

 

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