日清のカップヌードルを大ヒット商品に変えた「ある一言」とは?
あなたはカップ麺は好きですか?
私には時々、どうしても食べたくなるカップ麺があります。
それは、日清のカップヌードルです。
最近ではカレー、シーフード、そして豚骨など様々な味がありますが、私は元祖カップヌードルの味が昔から大好きです。
そんなカップヌードル。今では、アメリカを始め、世界各地で販売されていて、世界累計販売数は「400億食」を超えているそうです。
そんなカップヌードルも、実は、初めてアメリカに進出した時、全く売れなかったことを知ってますか?
さかのぼること1973年。
カップヌードルをアメリカで売り出した当時は、全く売れない商品でした。
日本で大ブームとなり売れに売れた「カップヌードル」でしたが、当時のアメリカ人には簡単に受け入れられませんでした。
なぜか?
当時、アメリカではそもそも「カップ麺」というジャンルの食べ物がありませんでした。
人間は自分の知らないものに対して、本能的に拒否反応を起こすものです。
だから、日清の営業マンの必死の努力にも関わらず、スーパーマーケットにすら置いてもらうこともできませんでした。
それでも、日清の営業マンはあきらめませんでした。
そして、必死に考え抜いた結果、ある「売り方」を思いついたのです。
早速、その「売り方」を試してみたところ、これまでの苦労が嘘のように売れるではありませんか!
あちこちのスーパーでも置いてもらえるようになり、瞬く間にアメリカでも一大ブームとなりました。
日清の営業マンは一体、どんな売り方をしたのでしょうか?
答えをお伝えする前に、少しだけ考えてみてください。
どんなに良い商品・サービスを持っていたとしても、売り方を間違えてしまえば、全く売れないこともあるのです。
今、みんなに愛されてロングセラーとなっている日清カップヌードルですらそうだったのですから「売り方」は本当に大事な要素だと言えますよね?
さて、日清の営業マンは当時、アメリカでカップヌードルをどのように売ったのか?
彼らがやったことは「売り方」を少し変えただけでした。
カップヌードルの中身は一切変えていません。
日清の営業マンが、カップヌードルを売る時にしたこと。
それは、たった一言の言葉を付け加えることでした。
その言葉がこれです。
「この商品は、具の多いスープです」
ウソみたいな話ですが、このシンプルな一言こそが、アメリカでのカップヌードルの一大ブームに火をつけたのです。
なぜなら、カップ麺には慣れていなかったアメリカ人でしたが「スープ」は毎日のように飲んでいたからです。
つまり、アメリカ人が馴染んでいるものにピッタリとフィットしたことが、大ヒット商品への道を拓いたのです。
あなたはこの話を聞いて、どう感じましたか?
今、あなたが売れないと悩んでいる商品・サービスでも相手の立場から見て、魅力的な言葉に変えれば、これまで散々悩んでいたことが嘘のように、売れる商品・サービスに変えていけるかもしれません。
「自分の業界は違う」とは考えずにぜひ一度、試してみてください。
必要なことは発想の転換、簡単にできることなのに、その効果は絶大です!