【オススメ本】自分の頭で考える「CM賞3冠 ハズキルーペ」

どんな本?

「本当に世の中の文字は小さすぎて、読めないっ!」

「でしょ?」

「新聞も企画書も小さ過ぎて、読めない!」

「でも、ハズキルーペをかけると世界は変わる」

「大きく見えちゃうんです!」

これは俳優・渡辺謙さんと女優・菊川怜さんが出演している『ハズキルーペ』のCMの冒頭の言葉です。

いきなり、渡辺謙さんが鬼の形相で怒る様子から始まるこのCM、あなたも一度は見たことがあるのではないでしょうか?

実はこのCM、CM賞3冠に輝いただけでなく、ハズキルーペを大ヒット商品に変える大きなきっかけとなったCMなんです。

そして、このCMを作ったのは電通や博報堂などの広告会社のクリエイターではなく、ハズキルーペを取り扱っているハズキカンパニーの経営者本人だったということを知っていますか?

自分の頭で考える「CM賞3冠 ハズキルーペ」の中で、彼は未知の業界だった広告業界の慣習、しがらみ、手法などを打ち破り、道を切り拓くことができたのは常に「自分の頭で考える」という姿勢があったからだと述べています。

誰が書いたの?

松村 謙三(まつむら けんぞう)
成蹊大学 法学部法律学科卒業
プリヴェ企業再生グループ株式会社代表取締役会長
神田通信工業株式会社代表取締役会長
ハズキカンパニー株式会社代表取締役会長
大阪大学 大学院 法学研究科 客員教授
大阪大学 知的基盤総合センター客員教授
米国Tabor Academy高校 理事
経済同友会 委員
経団連 会員

この本のポイントは?

■ポイント1

マーケティングこそトップの仕事

CMなどの宣伝は広告代理店、マーケティング担当者に丸投げされがち。

でも、本来、「商品を売ること」は「商品を作ること」と同じくらい、いや、それ以上に企業の命運を左右すると言って良い重要な仕事です。

だからこそ、マーケティングこそ、企業トップが仕切ってやるべき仕事です。

■ポイント2

人の心は感情と理屈、両方で動く

著者が作ったCMの後半には、映画のエンディングのような場面があります。

右側に機能面をスクロールで見せ、左側の画面で「大好き」「すごい」と有名俳優、女優に直接言ってもらうシーンがそれです。

その狙いは、人間の脳にある理論を認識する部分と感情を認識する部分との両方に訴えることを狙ったものだそうです。

■ポイント3

ハズキルーペをどう売ったのか?

ハズキルーペは有名人を起用したCMだけでなく、ギフト需要としても売り出されました。

一般的に、メガネは検眼してから買うものなので、ギフト需要は見込めない商品ですが、ハズキルーペは検眼の必要がありません。

そのために、誕生日祝いや、お中元やお歳暮で買ってもらえるようになっていきました。渡辺謙氏のCMが放映されてからは、父の日のプレゼントとして、売上が格段に伸びたそうです。

自分の頭で考えよう

自分の頭で考える「CM賞3冠 ハズキルーペ」のテーマは「自分の頭で考える」こと。

あなたは日頃、自分の頭で考えてから、物事を判断していますか?

私たちはついつい、声の大きな人、権威や権力を持っている人の意見に流されがちですが「自分の頭で考える」ができればきっと、この本の著者のように素晴らしい仕事ができるようになるのではないでしょうか?

まるでクイズを解くように、いろいろなことを自分の頭で考えて、もっと仕事を楽しんでいきましょう!

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